こういった悩みに答えます。
この記事を書いた人
馬越脇 崚(まごえわき りょう)
・フリーランスのサックス奏者
・TV出演、プロオーケストラ、舞台音楽、有名ライブハウス出演多数
・講師歴10年以上
本記事の内容
〈必要な機材〉
・マイク
・マイクケーブル
・マイクスタンド
・オーディオインターフェース
・モニターヘッドホン
・DAWソフト
まとめ
今年はコロナの影響によってたくさんの音楽活動が自粛をせざるを得ない状況になってしまいました。そんな中で盛り上がってきたのが楽器でのオンラインレッスンや、リモートセッションなどの宅録での仕事ですね。元々機械に詳しく慣れている方は特に問題なくこなしていると思いますが、僕のように今まで何もやってこなかった方はかなり苦労したのではないでしょうか・・・?
何もわからないなりにたくさん調べて、実際に購入し使用したものの中から使えるものを厳選してご紹介したいと思います。今回はパソコンを使ってハイクオリティな録音を目指す方向けの記事になっております。
2020年9月現在ではいずれの商品も在庫がかなり少ないようで入荷未定のものなどありますが、そのうち供給は安定してくると思いますので備忘録的な感じで記事にしておきたいと思います。
では早速解説していきます。
必要な機材一覧
自宅での録音や、リモートでの演奏のために録音のクオリティを上げたい場合以下の機材が必要になってきます。
①マイク
②マイクケーブル
③マイクスタンド
④オーディオインターフェース
⑤モニターヘッドホン
⑥DAWソフト
①マイク
楽器の録音以外でもたくさん使う場面があるのでよく見慣れた機材だと思いますが、このマイクには大きく分けて2つの種類があります。
マイクの種類
・ダイナミックマイク
・コンデンサーマイク
どちらも音を拾うという点では同じですが、仕組みが大きく異なります。構造については今回省略しますが、管楽器をきれいに録りたい場合はコンデンサーマイクがおすすめです。価格はピンキリで上を見たらキリがないのですが、ざっくり2種類ご紹介します。
なるべく安い方がいい
audio-technica(オーディオテクニカ)/ コンデンサーマイクロホン AT2020
こちらのマイクは価格が1万円ちょっとで、なかなかいい音で録れるのでとてもコスパが高い商品だと思います。オーディオテクニカ特有の、特徴的な高音が嫌いでなければ問題なく使用できます!
予算に余裕がある方
AKG / C414 XLS
価格もグッと上昇してしまいますが、10万以下のマイクの中ではかなりおすすめです。特に高音の抜け感が素晴らしいのでサックスはきれいに録れる印象です。僕は今はこちらのマイクをメインで使っています。
②マイクケーブル
マイクと機材を繋ぐために必要になります。マイクによっては付属している場合もありますが、もしなければこちらをおすすめします。
audio technica(オーディオテクニカ)/ ATL458A/3.0
マイクケーブルも材質によってピンキリですし、長さも録音環境によって変わってくるところではありますが、自宅でオーディオインターフェースと繋ぐくらいだったら、僕は3mで足りています。
③マイクスタンド
楽器によって最適なマイクの場所は全く違うので、スタンドは必ず必要になります。スタンドにもたくさん種類があるのですが、よく見るのはこちらの3種類かと思います。
マイクスタンドの種類
・ストレートスタンド
・標準ブームスタンド
・卓上スタンド
どれを使ってもいいのですが、立ったり座ったりいろいろな姿勢でも録れる標準ブームスタンドがおすすめです。安いもので全然問題ないと思いますので、この辺りで検討するのがいいと思います。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MSB/BLACK ブームマイクスタンド
HERCULES STANDS ( ハーキュレススタンド ) / MS432B ブームマイクスタンド
④オーディオインターフェース
これはマイクで拾った音をパソコンに送るための機材です。こちらも価格はピンキリですが、機能面や価格面でかなりコスパが良いものがあるのでご紹介します。
STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22C オーディオインターフェイス 32bit/192kHz
こちらも人気商品なので場合によっては在庫がない可能性もありますが、類似品を探す際にはファンタム電源に対応しているかのチェックは忘れないようにしてください!
注意
コンデンサーマイクにはファンタム電源が必要!
まあ最近の機種だったらほぼ付いているので心配ないと思いますが・・・
⑤モニターヘッドホン
録音中の自分の音や、BGM、クリックなどを聞くのに必要な機材です。そこまでこだわらないなら、スマートフォンに付属しているレベルのイヤホンでも問題ないのですが、もしマイクやオーディオインターフェースにある程度お金をかけるならモニターにもお金をかけないと、それぞれの機材のポテンシャルを十分に発揮できません。というわけで、おすすめの商品はこちらです。
SONY ( ソニー ) / MDR-CD900ST 密閉型スタジオモニターヘッドホン
スタジオでもよく使われているモニターヘッドホンで、あらゆる音をフラットに聞くことができるので特に声部が多い録音の際にはとても便利です。ただ、こちらの商品は耳を覆うタイプのヘッドホンなので夏場や暖房の効いた部屋で長時間使用するとだいぶ暑くなります・・・笑
そこで、もしヘッドホンや暑いのが苦手な方がいたらこちらもおすすめです!
SHURE(シュア) / SE215SPE-A
こちらはイヤホンなので耳を覆われることはないので、ヘッドホンに比べたらかなり快適に使用できます。ただ、音の聞こえ方はだいぶ変わってくるのでぜひ店頭で試してから検討していただくと良いと思います。また、こちらは入門用のモデルですが、上位機種が数種類出ているので予算に合わせてそちらの試聴もおすすめします!
⑥DAWソフト
録音をする際に必ず必要になってくるソフトです。録った音を編集したり声部を分けて多重録音をしたりするのに使用します。基本的にはオーディオインターフェースを買えば付いてくるものなので、あえて用意する必要はないのですが、ドラムを打ち込んだりEDMっぽい曲を作ってみたりなど、より発展的な利用がある場合は有料のソフトをおすすめします。とは言っても、多くの方が使用しているのはこちらの2つなのでどちらかで良いかと思います。
Macの方
Logic Pro X
Macを使っている方でしたら、こちらを強くおすすめします!機能的にはGarage Bandの上位版という感じですが、何より動作がスムーズでストレスなく使用することができます。また、音源も豊富な上に操作も直感的に行えるので、初めてこう言ったソフトを触る方でも安心して利用できると思います。フリートライアルで90日間無料で使えるので(2020年9月現在)とりあえず入れてみてから考えるのでも全く問題ないと思います。
Windowsの方
STEINBERG(スタインバーグ) / Cubase Pro 10.5
こちらはWindows/Mac両方で使えるソフトで、先ほどオーディオインターフェースのおすすめで紹介した機材と同じSTEINBERG社製です。オーディオインターフェースに付いてくるものは入門版で、こちらは完全プロ向けの機材なので値段差はかなりありますが、できないことはほとんどないというレベルまで上げることができるので、仕様など気になる方はぜひ調べてみてください。
まとめ
以上が録音に必要な機材のおすすめ達です。コロナウイルスによる外出自粛が起こるまでは、こう言った機材にはそこまで興味がなくそもそも自宅で録音をするという発想すらありませんでした。しかし、状況的にやらざるを得ないという形ではありましたが、自宅での録音を始めることで自分の音により深く向き合うことができました。また、機材の差によって仕上がりに大きく差が出るということもよくわかり、より深く知識を深めていきたいと思っています。デジタル機材に縁がなかった方にはハードルが高いかもしれませんが、物を揃えてとりあえずやってみることでそのハードルは自然と下げることができますし、ネット上にもたくさんHow to 記事は出ていますので、ぜひ試してみることをおすすめします!