Lesson

【初心者必見】サックスが最速で上手くなる教本まとめ

スポンサーリンク

困っている人
サックスを練習しているけど、どの教本を使ったらいいの・・・

 

こういった悩みに答えます。

 

この記事を書いた人

馬越脇 崚(まごえわき りょう)

・フリーランスのサックス奏者

・TV出演、プロオーケストラ、舞台音楽、有名ライブハウス出演多数

・講師歴10年以上

 

本記事の内容

・おすすめの教本3選

・具体的な練習方法

・さらにレベルアップするための教本

 

管楽器の中でも特に教本が多いのがサックスだと思います・・・!

それだけ人口も多く、情報が多いのはとてもありがたいことですが一体何を使って練習したらいいのかよくわからないですよね。この記事では、実際に僕が使って効果があった教本をご紹介するとともに、具体的な練習方法もご提案しますので、もしどんな教本がいいのか悩んでいる方がいたらぜひ最後までご覧ください!

動画でも解説しております↓

 

では早速解説していきます。

 

おすすめの教本3選

今回のメインである具体的な教本のご紹介をしていきます。

これはジャズをやる方もクラシック(吹奏楽)をやる方も非常に効果がある本なので、ぜひチェックしてみてください。

 

ラクール : 50の易しく漸新的な練習曲 第一巻

これは全てのサックス奏者におすすめしたい教本です!

1番から50番まである練習曲を2巻に分けて出版しているのですが、そのうちの1巻の方です。前半は初級者向け、中盤以降は中上級者向けということで非常に幅広いレベルの方にお勧めできます。

 

この教本のメリットはこんな感じです。

ポイント

・前半の音数が少ないので始めやすい

・番号が進むにつれて難しくなるので進めやすい

 

サクソフォーンのためのトレーニングブック

サックス奏者のためのスケールといえばこの本!

日本を代表するサックス奏者である須川展也さんが書かれた本で、ただのスケール練習だけではなく非常に実践的な内容が盛り込まれています。

 

この本のメリットはこんな感じです。

ポイント

・長調と短調の全24種類を網羅している

・シンプルなスケール練習の他に、それぞれ数種類のパターン練習が提示されている

・平行調がセットで書いてあるので覚えやすい

 

クローゼ : 25の日課練習

この本は少し難しいので中級者向けです。

ラクールとスケールの両方の要素を持った教本で、細かい音符をたくさん吹きながらも、音楽的な表現も学べる内容になっています。

25曲入っていますが、最初の1番だけでもかなりレベルアップに繋がる内容なので、ぜひお試しください!

 

この本のメリットはこんな感じです。

ポイント

・調号があまり多くない曲が多いので、心が折れることなく練習を進められる

・繰り返しで何回も同じようなフレーズが出てくるので、指遣いの安定に繋がる

・音数が多いのである程度吹けるようになると満足感が高い

 

具体的な練習方法

ここまでおすすめの教本を3つ紹介させてもらいましたが、どの本も具体的な使い方が書いていないのです・・・

そこで今回は実際にどういった練習をしたらいいのかというところまで解説していきたいと思います。

まずはこちら!

 

①ラクールの使い方

この教本はかなり細かい指示が書いてあります。

それぞれの指示を正確に守ることがこの本の効果を最大限引き出すのに必要になります。

 

具体的にはこれらのポイントに気をつけましょう!

注意ポイント

・テンポを正確に

・アーティキュレーションを正確に

・最後まで吹き切る

テンポはあくまで目安ではありますが、練習の際にはメトロノームをかけて一定のテンポで吹けるようにしましょう。

難しい部分もあるとは思うので、もし難しい場合はその部分ができるテンポに変えましょう。ある部分だけ速く吹いて、ある部分だけ遅く吹くというのは安定感を損なう原因になるので気をつけるといいと思います。

また、この3つの中でも特にアーティキュレーションは大切にしてください!

スラーの切れ目でのタンギングが疎かになりやすく、なんとなく音が繋がってしまうということがよくあるので、楽譜をよく見てどこでタンギングする必要があるのかしっかり考えて吹くようにしましょう。

こういった練習曲は、一人で練習しているとどうしても途中で切って吹き直してしまったり、難しい部分だけを練習しがちですが、必ず最後まで吹き切る努力をしましょう。スケールやロングトーンだけでは曲を吹き切るためのスタミナをつけることができないので、長距離走のようなイメージで1曲のゴールを見据えて練習すると非常に安定感が増すのでぜひやってみてください!

ラクールは動画でも解説しておりますので、よかったらご覧ください!

 

②スケール本の使い方

こちらの本は全ての調を網羅しているので、初心者の方がいきなり全部練習しようとすると心が折れてしまいます。ぜひ以下のポイントを押さえるようにしてみてください。

 

注意ポイント

・できるものからピックアップしていく

・できるテンポで吹く

・全部スラーで吹く

音階をやり始めると、どうしても速く吹かないといけないという意識が出てくると思うのですが、正確に吹くことが一番重要です!

テンポは後からいくらでも上げることができるので、特に最初に譜読みをする段階では間違えて覚えてしまわないように正確に吹くように心がけてみてください。

また、この本には特にアーティキュレーションが書いていないのですが基本的には全部スラーでいいと思います。本の最初の部分にいろいろな音形のサンプルが載っていますが、全ての調を譜読みし終えた段階で次のステップに移る時に使うといいと思います。

西洋音楽を演奏する上では、このスケールが何よりも重要になってくるのでぜひコツコツ練習をしてみてください!

 

③クローゼの使い方

1番を見た段階で心が折れてしまう方も多いかと思いますが、じっくり譜読みをしていけばそこまで難しい練習曲ではありません。基本的にはスケールがベースになっている曲ばかりなので、先にご紹介したスケールとの並行練習がおすすめです。

この本を使うときのポイントはこんな感じです。

 

注意ポイント

・全部で25番まであるが、できるところだけやる

・メトロノームでテンポを一定に

・アーティキュレーションを正確に

・最後まで吹き切る

ラクールのポイントとほとんど同じかと思いますが、こちらもメトロノームを使って練習するようにしましょう!

やりやすい部分とやりづらい部分が顕著に現れると思いますので、何も考えないで吹いてしまうとテンポが不安定になりやすいかと思います。決して速く吹かないといけない訳ではないので、できるテンポで一定に吹くというのを心がけてみてください。

また、ラクールよりも少し長めの曲になりますので最後まで吹き切るということをぜひ意識してみましょう。スタミナアップに直結する練習で、こういった曲を安定して吹けるようになると普通の曲を吹いたときに想像以上に楽に吹けるようになるかと思います。

 

さらにレベルアップをするために

困っている人
頑張って練習したらだいぶ吹けるようになったけど、ちょっと飽きてきちゃった・・・

 

そんな方のためにこの先さらにどんな教本があるのかご紹介したいと思います!

今回はこれら2種類の教本について解説していきます。

・ジャズ向け

イージージャズコンセプション

・クラシック(吹奏楽)向け

ブレマン

 

ジャズ向け

イージージャズコンセプション

こちらはジャズを学ぶ上で重要な音の形や音量の付け方、ニュアンスなど様々なことを一度に学べる素晴らしい教本です!

なんと言っても、付属のカラオケのレベルの高さが尋常じゃない!

音源がうますぎて嬉しいやら悲しいやらでなんとも言えませんが、真似をして自分のボキャブラリーを増やすことができます。

こちらの本を練習する上でのポイントはこんな感じです。

注意ポイント

・まずはメトロノームでゆっくり練習

・慣れてきたらお手本を聞きながらニュアンスを真似する

・カラオケで再現

前半は割と簡単な曲が多いのですが、中盤からいきなり難しくなるような印象があるので、いきなりカラオケと合わせるのが大変かと思います。かと言って自由に吹いているとリズムが安定しないので、できるテンポでいいのでメトロノームをかけながら練習してみましょう。

また、音源と一緒に吹くだけではニュアンスをコピーするのは難しいので、いきなり演奏せずにまずは楽譜を見ながら音源を聴いてニュアンスをコピーするようにしましょう。それができたら、カラオケに合わせて再現すると非常に効率よくレベルアップできると思います。

 

クラシック向け

ブレマン: サクソフォンのための20の旋律的練習曲 第1巻

この本はラクールの比ではないくらい長い曲がたくさん入っています。10分超えの練習曲が盛り沢山な教本は数少ないので、スタミナが爆上がりするのでかなりおすすめの教本です。難易度的には比較的易しい方なので、譜面を読むのが苦手な方でも割と始めやすい教本かと思います。

この本のポイントはこちら

注意ポイント

・書いてある音量を守る

・アーティキュレーションに気を付ける

・頑張って吹き切る

ラクールやクローゼと同じく、楽譜に書いてあることをなるべく正確に再現しましょう!

ただこの本における最大の目標はとにかく吹き切ることです!

休みが本当に少なく、数拍休んだら吹き直して・・・というのがずっと続くようなスパルタ教本なので、口がプルプルしてきたり唾でリードが振動しづらくなったりと、いろいろなトラブルに見舞われると思いますが頑張って吹き切りましょう!

これを続けるとかなりスタミナを上げることができる上に、他の曲が少し楽に感じることができるためより深い音楽表現を考えるだけの余裕を作ることができます!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はおすすめの教本ということで、初心者の方が使えるものから中級者の方でも苦戦するだろうものについて幅広くご紹介しました。

僕はこれら全てを使って練習を行ないましたが、とても勉強になりました・・・!全部の曲を練習しましたが、もう一度最初に立ち返ってもまだなお学べるところはたくさんある本だと思いますので、ぜひこれらを練習のおともにしていただいて、皆様の日々のトレーニングが充実しましたら幸いです。

基礎練習のメニューもご紹介しているのでよかったらご覧ください!

【サックス奏者必見】効率的な基礎練習 【迷える初心者の方はぜひ!】

続きを見る

スポンサーリンク

-Lesson

Copyright © Mago-log , All Rights Reserved.