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【音楽講師向け】オンラインレッスンのメリットとデメリット【2ヶ月やってみて】

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困っている人
楽器のオンラインレッスンをやってみたいけど、メリットとデメリットを教えて欲しい・・・やったことがないから想像がつかない・・・

 

こういった悩みに答えます。

 

この記事を書いた人

馬越脇 崚(まごえわき りょう)

・フリーランスのサックス奏者

・TV出演、プロオーケストラ、舞台音楽、有名ライブハウス出演多数

・講師歴10年以上

 

本記事の内容

・オンラインレッスンのメリット

・オンラインレッスンのデメリット

・実際にオンラインレッスンをやってみて得られたもの

 

外出自粛要請によって音楽家の方々は大変な状況だったかと思います。

僕も収入の半分をレッスンで賄っていたので、正直かなりきつかったです・・・。

2ヶ月実際に運用してみて分かったことがいくつかあったので、もし今後オンラインレッスンを検討されている方がいたら少しでも参考になればと思います。

 

オンラインレッスンのメリット

 

メリットはざっくりまとめるとこんな感じです。

 

①移動の必要がない

②対面レッスンより多くの数をこなせる

③相手の演奏姿をよく観察することができる

④スタジオやカラオケの都合に影響されない

 

早速1つずつ解説していきます。

 

①移動の必要がない

音楽教室など固定の場所でレッスンをされている方は、これがそこまでのメリットになるかわかりませんが、僕はフリーランスとして音楽教室でのレッスンと個人でやっているレッスンの両方を行なっているので、常に移動をしています。車での移動を基本としているので、1日の半数以上を移動に使ってしまっていました。移動の必要がなくなってから、どれだけ移動によって体力を失っていたかを痛感しました。

 

②対面レッスンより多くの数をこなせる

こちらも①と関係がある部分ですが、今まで移動によってあけていたレッスンの間隔を詰めることができたので、1日でこなせるレッスンの数が大幅に増えました。それによって、スケジュールを少ない日程にまとめることができたので、毎日少しずつ行うよりもモチベーションの管理がとても楽になりました。

 

③相手の演奏姿をよく観察することができる

これは意外なメリットでした。

僕はレッスンの際に、生徒さんをそこまで凝視しないように注意しています。というのも、音大受験生のようにかなり高いモチベーションを持ってやっている生徒さんは、むしろ少しプレッシャーをかけてあげた方がより本番に近づくので効果的ですが、趣味でやられている方に不用意にプレッシャーをかけてしまうと、楽しくて通っているレッスンが続けられなくなると思うからです。

それが、オンラインレッスンに切り替えたことで、プレッシャーをそこまで与えずに手元や口元をよく見ることができるようになって、今まで気づかなかった発見があり濃密なレッスンを行うことができました。

 

④スタジオやカラオケの都合に影響されない

これもフリーランスの音楽家ならよくあることだと思いますが、自分と生徒さんの都合は良くてもスタジオが空いていなかったり、カラオケがお休みだったりとうまくレッスンが組めないことがあります。場所を借りている以上仕方ないことですが、僕は結構ストレスだったので、オンラインレッスンで好きにスケジュールを組めることが非常に良かったです。

 

オンラインレッスンのデメリット

今までメリットを挙げてきましたが、ここでデメリットも知っておいていただきたいと思います。

 

デメリット

①音を出せる環境づくりが必要

②タイムラグが起きる

③実際の生音とは違う

 

こちらも1つずつ解説していきます。

 

①音を出せる環境づくりが必要

これは講師も生徒も両方必要なことで、正直これがうまくいかなければレッスンは成立しません。生徒さんによってはオンラインレッスンを受けたくても受けられない方もいました。ただ、人によってはお一人でカラオケに入っていただいてそこからネットで繋ぐという方もいらっしゃるので、そこは工夫次第で解決できるかと思います。

 

②タイムラグが起きる

これはある程度想像はしていましたが、最初慣れるまでは結構不便でした。というのも、今まで生徒さんとなるべく一緒に吹くように心がけていたので、それが全くできなくなってしまったのです。ここは現状の通信環境ではどうすることもできませんが、そのうち解消されると期待しています。

実際のレッスンではこういった流れで行なっています。

 

①生徒さんが吹く

②先生がコメント

③修正して生徒さんが吹く

④先生がコメントもしくはお手本を吹く

 

今はこれに慣れたので特に問題ありませんが、最初はここで苦労されるかもしれません。

 

③実際の生音とは違う

当たり前ですが、同じ空間で聞こえる音とは程遠いので細かい音色に関するレッスンをすることはできません。機材を導入して僕の方の音質はアップさせていますが、生徒さん側に関しては特にマイクを買っていただくというようなことはしていません。慣れてくると少し力んでいたり、音の入りが強かったりといったことはわかるようになってくるので、最初だけ違和感があると思います。

レッスン内容としては、音の間違いを直したり、フレージングの指導などに特化することにはなりますが、それでもやれることはたくさんあるので安心してください。

実際のオンラインレッスンの流れをまとめていますので、良かったらこちらの記事もご覧ください。

【音楽講師向け】「zoom」でのオンラインレッスンの始め方

続きを見る

 

オンラインレッスンで得られたもの

 

ここまでメリットとデメリットを解説してきましたが、僕は断然オンラインレッスンをお勧めします!

2ヶ月間実際に運用してみて、以下のことを得ることができました。

 

得られたもの

①言葉でわかりやすく伝える癖がついた

②移動で使っていた時間を他のことに使えた

③機材に少し詳しくなった

④心の支えになった

 

①言葉でわかりやすく伝える癖がついた

これは対面レッスンに戻した際に強く感じました。今まで楽器を演奏しながらニュアンスで伝えていたものが、オンラインでは通用しなくなってしまったのでなるべく言語化するように自分が変わっていました。

 

②移動で使っていた時間を他のことに使えた

メリットの部分で書いたように、僕は一日の大半を移動に費やしてしまう日がたまにあります。そういったものが減ったことで、このようにブログを書いたりYoutubeに動画を投稿できるようになりました。

2ヶ月前は3本しかなかった動画が14本に増えました!

良かったら僕の成果をご覧ください。笑

 

③機材に少し詳しくなった

今まで特に音楽系の機材など買ったことがなく、スタジオに入ってもマイクの接続すら迷っていたくらいだったのですが、これを期に機材を少し購入してみたところ、少しだけ知識がつきました。正直出費としてはマイナス面もありますが、宅録系の仕事も少し入るようになったので費用の回収は済んで利益を生んでくれています。

最低限必要なところで言えばこんな感じです。

必要なモノ

  • PC
  • オーディオインターフェース
  • マイク(マイクスタンドも一緒に)

こちらの解説も近々記事にしたいと思っておりますので、少しお待ちいただけたらと思います!

 

④心の支えになった

これが僕の中では一番大きかったところかもしれません。2020年4月に入った時には緊急事態宣言も出されていてほとんど全ての仕事が流れてしまっている状態で、とてつもない不安に駆られていました。給付金関連も不透明な部分が多く、これから先どうなっていくのかという不安しかなかったです・・・。しかし、とりあえずスマホ単体でオンラインレッスンを始めてみたところ、なんとか成立させることができ、そこから機材をちょっとずつ足していって今の形に落ち着きました。

 

現状(2020年6月)ではとりあえず対面レッスンも再開していますが、またいつこういった状況になるかもわからないので、今のうちにぜひオンラインレッスンの導入をお勧めします!

僕がこの2ヶ月で得られた情報を元に、同じ悩みを持つ方の支えになれたらと思います。

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