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【初心者向け】楽器の練習に必要な時間

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困っている人
楽器の練習をするのに1日どれくらいやったら良いの・・・?あと途中で飽きちゃうんだけどどうしたら良いの・・・?

 

こういった悩みに答えます。

 

この記事を書いた人

馬越脇 崚(まごえわき りょう)

・フリーランスのサックス奏者

・TV出演、プロオーケストラ、舞台音楽、有名ライブハウス出演多数

・講師歴10年以上

 

本記事の内容

・練習時間より練習内容が大事

・具体的な練習メニュー

・飽きないようにする工夫

 

コロナによる外出自粛の影響を受けて、ストレス発散や気晴らしのために何か新しく楽器をはじめようと思っている方が増えたのではないでしょうか・・・!

しかし、楽器の練習は一人で頑張ってやらないといけないので、具体的な練習時間はなかなか想像がつかないかと思います。また、頑張って練習をしていてもすぐに飽きてしまって続かないという方もいらっしゃるかと思います。

 

というわけで、今回は具体的な練習時間と飽きずに頑張るための工夫をご提案させていただきたいと思います。

早速解説していきます。

 

練習時間より練習内容

楽器の練習はイメージから考えるとものすごい量をこなさないといけないのでは・・・

と思っている方がいるかもしれませんが、楽器を始めたばかりの方において大事なのは量より質です!

普段まとまった時間が取れないため、お休みの日に何時間も練習時間を確保しようとしても、現実的に考えるとそんなに長い時間集中力を維持するのはとても難しいと思います。また、楽器は口周りやお腹、指などの筋肉を使うのでたまに長時間の練習をするより、継続的に短時間の練習を積み重ねたほうが効果的です。

具体的にはこのような練習方法がおすすめです。

 

①なるべく毎日10分ほどで良いので楽器に触る

②長時間吹ける時はインターバルを入れて集中力を保つ

③楽器を演奏する時間と楽譜を読む時間を分ける

 

①なるべく毎日10分ほどで良いので楽器に触る

日々の生活の中でなかなか難しいかもしれませんが、ピアノなら少しだけ弾いたり、管楽器ならマウスピースだけちょっと吹いてみたり、指遣いだけ練習したりなどの工夫が必要になります。必ずしも音を出してゴリゴリ練習しないといけないわけではないので、少しでも楽器に触れる時間を作ってみてください。そうすると、全く触れていない状態に比べたらはるかに楽器を身近に感じられると思います。

 

②長時間吹ける時はインターバルを入れて集中力を保つ

長時間練習時間が取れる日があった場合、ずーっと練習しているとどうしても飽きてしまいますし、練習の質も下がりやすいと思います。ですので、15分や20分ごとに5分ほど小休止を入れて練習するのをおすすめします。そうすることで、筋肉の回復と脳のリフレッシュが同時に行えるので、吹き続けるよりもはるかに効率的に練習できます。同じ姿勢で練習していると体の不調が出やすくなりますので、小休止を利用してストレッチなどするのもおすすめです。

 

③楽器を演奏する時間と楽譜を読む時間を分ける

楽器を練習する時にありがちなのが、楽譜をちゃんと読まずにとりあえず演奏しようとしてしまうことです。すぐに音を出したいのはわかりますが、強弱や指遣い、テンポなどしっかり確認をして脳内でイメージトレーニングをしてから音を出すようにしましょう。楽器演奏というのは自分の頭の中で想像したことを再現する作業だと思いますので、まずは頭の中である程度設計図を作ってから演奏すると説得力のある表現をすることができます。

 

具体的な練習メニュー

ただ練習すると言っても、内容をきちんと考えないと体力や集中力を削るだけになってしまいます。それを防ぐためにも、ざっくりで良いので練習メニューを考えましょう。

 

メニュー

・基礎練習

ロングトーン、タンギング、スケール

・練習曲

ピアノだとブルグミュラーなど サックスはラクールなど

・曲

好きな曲や課題になっている曲

 

これが楽器練習における「フルコース」にあたるので、毎回これをこなす必要はありません。

もちろん時間がある時は積極的に練習した方がいいですが、なかなか難しいと思うのでこの中からピックアップしてやると良いと思います。その際に、特定の曲だけ練習するよりかは、基礎練習から何かしら1つはメニューを選んでやると良いと思います。

 

飽きないようにする工夫

楽器練習と言うのは基本的には一人で頑張ることなので、どうやっても飽きてしまいやすいと思います。特に基礎練習は代わり映えのない練習なので、最初のうちは意気込んでいてもだんだんとやらなくなってしまうことがよくあります。そこで、飽きないために練習の方法に変化を加えることをおすすめします。具体的には以下のような項目で変化をつけてみてください。

 

・吹く(弾く)時の姿勢を変えてみる

・明確な目標を決める

・練習場所を変えてみる

・課題を大量に作る

 

吹く(弾く)時の姿勢を変えてみる

ピアノの場合は難しいかもしれませんが、管楽器や弦楽器の方はぜひ試してみてください。普段立って演奏しているなら座ってみたり、壁の方を向いてみたりなどいろいろ工夫できると思います。姿勢を変えるだけで、体の使い方がかなり変わって今まで以上に息が吸えるようになったり、むしろ今の姿勢が演奏しやすいことに気がついたりと発見があるかと思います。楽器の練習は作業化してしまうとなんとなくの姿勢で演奏してしまいがちなので、気をつけてみてください。

 

明確な目標を決める

だらだらと音を出すだけだと思うように上達していかないので、目標設定をすることをおすすめします。具体的には、タンギングのスピードやスケールのテンポなどを今までよりも少し上の段階に設定して、それを1週間の目標にするなどです。1日で無理やり何かを変えようとしても難しいので、最低でも1週間ほど期間を設定しておけば無理なくこなせるかと思います。

 

練習場所を変えてみる

もし音を出せる環境が複数ある場合は、練習場所を変えてみることをおすすめします。気分転換と言う意味もありますが、楽器の響きは部屋の大きさや壁の反響の度合いによって大きく変わるので、様々な環境で練習した方がより客観的に自分の音を聞くことができます。例えば、普段はあまり響かないところで練習しているのに、本番や発表会の時だけすごくよく響くところで演奏すると、普段聴き慣れない音の反射がするのでいつも以上に緊張してしまうと言うことがよくあります。逆に、普段響きすぎるところで練習していると、あまり響かない部屋に移動したときに調子を崩しやすいです。そう言った観点からも、もし選択肢があるならいろいろな環境で練習してみましょう。

課題を大量に作る

これは完全に人を選ぶ方法かと思います。(笑)

僕は課題設定をしたほうが無心で取り組めるので、教材を片っ端から買ってきてはひたすら練習するという方法をとっていました。音大に入ってからは自分で譜面を書けるようになったので、苦手な運指を重点的に練習する曲を書いたりしていましたが、そこまでやる必要はないかと思います。世の中にはありとあらゆる教本が存在しているためぜひいろいろ試してみることをおすすめします。ただ、前半で述べたように「練習時間より練習内容が大事」というところは変わらないので、1日中ひたすら練習曲をやり続けるというよりも、少しずつ毎日さらっていって積み重ねていくほうが体に覚えさせるのに有効かと思います。

 

このように、楽器の練習には決まりは特にありませんがはり一番大事なのは積み重ねです。

特に一人で練習しているときは心が折れそうになりますが、少しつず続ければ必ず大きな成果となって自分に返ってくるので、ぜひ頑張って練習していきましょう!

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