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【初心者向け】サックスの効率的な練習方法

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困っている人
サックスをこれから始めるんだけど、初心者におすすめの練習方法を教えて欲しい・・・あとおすすめの教材とかあれば教えて欲しい・・・

 

こういった悩みに答えます。

 

この記事を書いた人

馬越脇 崚(まごえわき りょう)

・フリーランスのサックス奏者

・TV出演、プロオーケストラ、舞台音楽、有名ライブハウス出演多数

・講師歴10年以上

 

本記事の内容

・必要な練習方法一覧

・おすすめの教材

 

 

必要な練習方法一覧

今まで楽器をやったことがあればわかるかもしれませんが、楽器の練習というのはおおよそこのような構成で行います。

 

①基礎練習

②練習曲

③好きな曲、課題になっている曲

 

これを全て毎回の練習で行うのは大変なので、実際にはいくつかの組み合わせで練習するのをおすすめします。練習時間の管理についてはこちらの記事をぜひご覧ください。

【初心者向け】楽器の練習に必要な時間

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まずは、一番重要な基礎練習についての具体的な内容について解説していきます。

 

基礎練習のメニューについて

基礎練習といっても様々な練習がありますが、主にこの3つについて練習するのをおすすめします。

 

①ロングトーン

②タンギング

③音階

 

では1つずつ解説していきます。

 

①ロングトーン

これはその名の通り長い音を伸ばす練習です。サックスのみならず、管楽器を吹く場合は必ず必要になる練習です。管楽器は息を使って音を出すので、口やお腹の筋肉を鍛えたり、吸う息の量を増やしたり、安定してまっすぐ音を伸ばすために必要な練習をまとめて行えます。

具体的にはこのような感じで、4つずつ音を伸ばしていって、少しずつ上がっていくか下がっていくのが良いのですが、それぞれの音の間に4拍ずつお休みを入れて練習を進めていくと良いと思います。

つなげて練習してしまうと、音の立ち上がりにあまり意識がいかなくなってしまって少し雑な練習になりやすいので、それぞれお休みを入れてから次の音に移ることで集中力を保ったままロングトーンをすることができます。

 

②タンギング

これは舌を使って音を区切る練習です。ピアノやギターは手の動きに合わせて音を切ることができますが、管楽器の場合は息をまっすぐ入れたまま、舌を使って音を切るようにします。「た行」や「ら行」を発音するときに舌が口の上の部分につくのがわかるかと思いますが、そのときに舌が触れる先をリードに変えてもらうイメージです。最初慣れるまではゆっくり、「た、た、た」と音を切る練習をしてみてください。慣れてきたら以下の楽譜を使って練習してみましょう。

ドからファまで上がっていますが、余裕があればもっと低い音からスタートしてもっと高い音まで練習しても良いと思います。このときに大事になってくるのが、リズムの切り替えです。初心者の方にはいきなりハードルが高いかもしれませんが、実際の曲ではこういったリズムがたくさん出てくるのでぜひ覚えるようにしましょう。特に8分音符から3連符に切り替わる部分が難しいので、慣れるまでは手拍子などで練習してみてください。メトロノームがあればぜひ使って練習するのをおすすめします。最初は♩=60くらいで良いので、ゆっくり安定して吹けるように練習してみてください。

 

③音階

ロングトーンとタンギングに慣れてきたら、音階の練習をおすすめします。音階というのはとてもたくさんあって、全部を毎回練習するのはいくら時間があっても足りなくなってしまうので、当面の間はC-Dur(ハ長調)だけで良いかと思います。いわゆるドレミファソラシドと言うやつです。

この楽譜だと下は低いシから上は高いファまで使うので、いきなり吹くのは難しいと思います。ですので、吹けるところだけ吹くのをおすすめします。もちろん全部吹けるのが理想ですが、この練習では一定の速度で安定して吹くことが目的なので、無理やり全部やるよりできる部分を抜き出して練習してもらうのが良いと思います。

 

番外編

ここまでやってもし余裕があるなら、こちらの半音階の練習をおすすめします。

これは真ん中のラから最高音まで上がって、最低音を経由して戻ってきます。かなり難しいと思いますが、これが吹ければわからない運指はなくなるのでコツコツ練習してみてください。

 

おすすめの教材

世の中にはサックスの初心者向けの教材が大量にあるので、一体どれから練習したらいいかわからないと思います。教材選びに時間をかけていると肝心の楽器練習に到達する前に嫌になってしまう可能性も高いので、僕のオススメの教材をご紹介したいと思います。

前述の基礎練習の次の段階として取り組んでみてくだいさい。

 

早速オススメの教材を一覧でご紹介します。

 

・ラクール : サクソフォンのための50の易しく漸新的な練習曲 第1巻/ビヨドウ社 

・須川展也 :サクソフォーンのためのトレーニングブック

・クローゼ : サクソフォンのための日課練習曲/ミュール編/ルデュック社

 

こちらの三冊です!普通に生活している分には、全く聞いたことがない本の名前だと思いますが、サックス界では誰でも知っているような超定番の練習曲たちです。

 

①ラクール: サクソフォンのための50の易しく漸新的な練習

 

この本は初心者から中級者向けの教材で、表現方法からタンギング、指遣いなど基礎的な部分を全て網羅している大変素晴らしい練習曲集です。全部で50番まであるのですが、25番までが1巻として販売されているのでそちらをご購入いただけるといいと思います。この本の最大のメリットは、最初が簡単でだんだん難しくなるというところです。教材によっては、いきなりかなり難しいところからスタートしてしまっていて、やる気を削がれてしまうものもあるかと思いますが、この本はかなり音数を減らした曲から始まるので初心者の方でも少し頑張ればすぐに吹けるようになると思います。そして、だんだんと番号が進むにつれて難しくなるので、気がついた時には上達しているという感じです。

 

②須川展也 : サクソフォーンのためのトレーニングブック / 須川展也

 

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世界的に有名なクラシックサックス奏者の須川展也さんが編纂なさった曲集で、①のラクールとは違い音階だけの本になっています。どちらかと言えば基礎練習に近い内容かと思います。音階の練習本は他にもたくさんありますが、この本は1つの音階に対してたくさんの種類の練習方法を提示してくれます。かなりしつこい練習にはなりますが、非常に力になるのでぜひやってみてください。初心者の方からするといきなり音域が広くて難しく感じるかもしれませんが、吹ける範囲だけ吹けば問題ないので気楽に譜読みを進めてみてください。

 

③クローゼ : サクソフォンのための日課練習曲

 

こちらは少し発展的な内容になりますが、①のラクールと②の音階練習を組み合わせたような練習曲になっています。最初はシャープやフラットがほとんど出てこないのですが、音の上下が結構激しいため慣れるまで少し難しいかと思います。ただ、内容はとてもシンプルなので少し練習すればすぐに吹けるようになります。こちらの練習曲は、1曲あたりの長さがある程度あるのでスタミナを鍛えることができます。後半の番号まで進んでくるとかなり難しいですが、当面は1,2番だけ練習していれば十分なのでコツコツ吹いてみてください。

 

今回は基礎練習とオススメの教材について解説しましたが、動画でも解説をしておりますのでよかったらご覧ください!

 

効率的な基礎練習

 

オススメの教材

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