こういった悩みに答えます。
この記事を書いた人
馬越脇 崚(まごえわき りょう)
・フリーランスのサックス奏者
・TV出演、プロオーケストラ、舞台音楽、有名ライブハウス出演多数
・講師歴10年以上
本記事の内容
・自宅で吹けない場合の練習場所の確保について
・自宅で吹ける場合の対策
・音を出さずにできる練習
これからサックスを始めようと思っても、練習環境がなければどうにもなりませんよね。ここで諦めるのはもったいないので、いろいろなパターンの練習場所確保について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
練習場所の確保について
サックスを練習する上で一番問題になるのが、練習場所の確保だと思います。電子ピアノのようにダイヤル1つで音量調整ができたり、ギターのように小さい音で練習したりするのがほぼ不可能なので、音を出せる場所を探さないといけないため、ここのハードルが高くて練習をやめてしまう方もいるかと思います。それはとても残念なことなので、その打開策についていくつか解説していきたいと思います。
自宅で吹けない場合
マンションやアパートだったり、隣の家との距離が近いなどの理由で自宅で吹けない方はたくさんいらっしゃるかと思います。そういった場合は、以下の場所で練習することをおすすめします。
・音楽スタジオ
・公共施設の音楽練習室
・カラオケ
実際に僕も使っているのでメリットやデメリットなども含めて解説していきます。
音楽スタジオ
近くにあれば一番無難だと思いますが、デメリットとしては料金が高いことです。
たいていのスタジオは個人練習という枠で1時間800円くらいから使えるプランを設定していますが、予約できるタイミングが前日の夜だったりするのでその辺りはお店に確認すると良いと思います。ごくまれに、1週間前から安い料金で予約させてくれる素晴らしいお店もあるので要チェックです!
公共施設の音楽練習室
音楽スタジオに負けないほど素晴らしい設備のところが多いですが、デメリットとしては予約が大変なことです。
3時間1000円ほどで使えるため、料金としてはどこよりも安くスタジオを使えますが、たいてい1ヶ月前からネットで予約することになっており、定期的に使っているサークルもあるためかなりの激戦になることが予想されます。予約の手間をよりも料金を取ると言う方はぜひこちらの利用をご検討ください!
カラオケ
一人で入る場合はスタジオの個人練習とそこまで料金は変わらず、前もって予約もできるので結構オススメです!また、飲み物もついているのでリラックスして練習することができます。場所によっては定額でレンタルルームとして提供しているお店もあるようなのでぜひ調べてみてください。ちなみにカラオケの鉄人では「カラ鉄ホーダイ」と言う月額1500円のサブスクサービスを行なっています。
デメリットとしては、他の部屋の音がかなり入ってくるので録音などは難しいというところです。
いずれにしても、家の近くにないと続かないと思うのでこれらの施設があればぜひ使ってみてください!
自宅で吹ける場合
いくら一戸建てでも防音加工をしていない場合、サックスはかなり音が大きいので結構外に漏れてしまっていると考えた方がいいかと思います。できる対策としてはこのような感じです。
・窓をしっかり閉める
・窓ガラスに防音シートを貼る
・楽器を吹く部屋から隣の家までの距離をとる
窓を閉めるのは当たり前ですが、2重窓でもない限り防音性能はありません。アマゾンなどで吸音材を購入することができるので窓に貼るとそれだけでかなり変わると思います。また、壁そのものにも貼るとより効果が期待できます。
楽器の音は壁を伝って広がりやすいので、楽器を吹く部屋から隣の家まで距離を取れるとより安心かと思います。理想としては、楽器を吹く部屋の外側か隣にもう1部屋あってから外壁がある状態です。これなら2重に音を押さえ込むことができるので、直で外壁がある部屋よりも音を押さえ込むことができます。
壁の状態や立地などによって外での聞こえ方にはかなり差があるので、自宅でガンガン練習を始める前に必ず外で鳴っている音を確認するようにしてください!ご近所トラブルが起きてしまうとせっかくの環境も使えなくなってしまうので、音を出すときはぜひ慎重に進めていきましょう。
音を出さずにできる練習
そもそも自宅で吹けない方や、自宅で吹けるけれど時間の関係で難しい日があったりするかと思います。しかし、気持ち的にはすごく練習がしたい!なんていう時にその気持ちを押し殺してしまうのは非常にもったいないので、音を出さずにできる練習について解説していきたいと思います。
具体的には以下の方法があります。
・楽譜を読む
・リズムを叩いてみる
・参考音源を聴く
楽譜を読む
楽器を吹きながらなんとなく音を出しているだけでは楽譜を読めているとは言えません。楽器の練習のうち半分以上は楽譜を読む作業だと言っても過言ではないくらい、大事な作業なのですが疎かになってしまうことが多々あるかと思います。流し読みをするだけだとあまり意味がないので、声に出して音名を読むようにしましょう。これを実践するだけで音符が正確に頭に入ってきて、実際に楽器を使って音を出した時の正確性がかなり上がります。
リズムを叩いてみる
こちらも前述の楽譜を読む作業のうちの1つではあるのですが、音名を読むだけでなくリズムを叩いてみるのはとても効果的な練習になります。一人で吹くだけなら適当なリズムで吹いていても問題ありませんが、楽器の技術が上がってきてそのうち他の人と一緒に吹く機会ができた時に、正確に楽譜が読めないと合わせることができません。簡単なリズムでも間違えやすいので、集中して取り組んでみてください。
参考音源を聴く
楽器を吹く前は色々憧れて音源を聴いていたかと思いますが、実際に始めてから音源を聴かなくなるのはよくあります。吹くことに精一杯になってしまって、理想の音やプレイが想像できていないことがよくあるので、たまには参考音源として憧れのプレーヤーの演奏を聴くようにしましょう。最近ではYouTubeやSNSでたくさんのプロの演奏を無料で聴くことができるので、まだ好きなプレーヤーがいないという方も色々検索して聴いてみてください。
楽しんで楽器を吹きましょう!
練習場所の目処が立ったらあとは練習するだけです。具体的な練習方法や、練習プランの立て方などをこちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。
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