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楽器の練習を習慣化する方法

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困っている人
楽器を頑張っていきたいんだけど、練習が長続きしなくて・・・どうやって習慣化させたらいいの・・・

 

こういった悩みに答えます。

 

この記事を書いた人

馬越脇 崚(まごえわき りょう)

・フリーランスのサックス奏者

・TV出演、プロオーケストラ、舞台音楽、有名ライブハウス出演多数

・講師歴10年以上

 

本記事の内容

・練習メニューを決める

・練習時間を決める

・月ごとに課題設定をする

 

せっかく楽器を吹いているのに、練習が捗らないとなかなか上達することができません。部活や趣味として吹奏楽団やビッグバンドなどに所属されている方は、その練習時間は吹くことができてもそれ以外の時間で個人練習をしっかりやるのは、結構大変だと思います。僕も音大受験生時代は練習時間の管理にとても苦労しました。強制的にやらなければいけないものではなくて、自発的に自分を管理しないといけないので、まさに自分との戦いになると思います。

この記事では、具体的な管理方法を解説していきますのでぜひ最後までご覧ください!

では早速解説していきます。

 

練習メニューを決める

まず楽器の練習をする際に、練習をメニューを決めていますか・・・?楽器を出してなんとなく音を出して、曲をさらっと吹いておしまいという方もたくさんいるかと思いますが、それだと長続きしません。効率よく練習するためには、以下のように3つの練習カテゴリーを作成します。

 

練習カテゴリー

・基礎練習

・練習曲

・長めの曲

 

こちらのカテゴリーをもとに、具体的な練習方法を考えていきましょう。

 

基礎練習

ピアノだったらハノン、管楽器だったらロングトーンやスケールに該当する項目です。これは必ずやった方がいい練習ですが、詰め込みすぎると飽きやすいことと、次のカテゴリーに進む前に疲れてしまう危険性があるので、ボリュームに注意して内容を考えてみましょう。

管楽器の方はぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

【初心者向け】サックスの効率的な練習方法

続きを見る

 

練習曲

こちらは「エチュード」と呼ばれる項目です。ピアノだとブルグミュラー、サックスだとラクールなどがこれにあたります。基礎練習だけだと技術面は上がりますが、表現面の成長が難しいのでこのエチュードを使って表現力を高めていきましょう。ほどよく難しいものを選ぶとある程度のモチベーションを保って練習を続けられます。

 

長めの曲

抽象的になってしまいましたが、要するに発表会や人前で演奏できるような曲のことです。エチュードよりもさらに高度な技術が必要になるので、基礎練習とエチュードで得た「技術と表現」を掛け合わせて演奏することになるので、きれいにステップアップしていくことができます。最初から吹きたい曲があるような方は、ここにその目標の曲を設定しておくと、そこから逆算をして基礎練習と練習曲を決めることができるので、より効率的に上達することができます。

 

練習時間を決める

これら3つのカテゴリーの練習をそれぞれ1時間ずつやっていると、一通り練習を終えるのに3時間かかってしまうことになります。ノンストップでやって3時間なので、休憩なども入れると半日は楽器練習に費やすことになってしまい、長続きしない原因になりやすいかと思います。

 

ポイント

最長でも2時間の練習にする

 

あくまで僕個人の目安ですが、長すぎないというところがポイントになってくるかと思います。気合と根性で数時間続けることができたとしても、

 

・集中力の限界を超えた練習はあまり効果がない

・楽器を出してすぐの状態と数時間吹き続けた(弾き続けた)状態だと口や体のコンディションが変わりすぎてしまう

 

これらのことが言えると思います。特に、口や体のコンディションが変わりすぎてしまった場合、もし仮に4時間後にできるようになったフレーズがあったとしても、それを次の日にやった時の再現率は低いかと思います。

また、口や体に負荷をかけすぎると今後の楽器演奏に影響が出るので、決して無理な練習はしないようにしましょう。

 

ポイント

30分ごとに休憩を入れる

 

こちらもぜひ実践してみてください。リード楽器の方は特に、長時間の演奏はリードの消耗を著しく早めてしまうので、こまめに休憩を入れるようにしましょう。これは体や楽器のコンディションを維持することに加えて、集中力を再び高める効果もあります。人によってはもっと短い時間で休憩を入れた方がいい場合や、むしろ長い方がやりやすい場合もあるかと思いますので色々試してみてください。

 

月ごとに課題設定をする

こまめに本番があったり、人前で吹かないといけないタイミングがある方は常に課題に追われているかと思いますが、一人で練習されている方は特に目標を見失いやすいので、課題設定をすることをおすすめします。具体的にはこのような感じです。

 

課題設定例

  • ♩=120でノーミスでこの4小節を吹けるようにしよう
  • ビブラートを5回入れられるようにしよう

なんとなく上手くなるとか、いい感じに演奏するといったような曖昧な目標だと、どうやって頑張っていったらいいのか自分でもわからなくなりやすいので、このようにかなり具体的な目標の方がいいと思います。他にもタンギングのスピードや、連符の速さ、スケールの数など細かく設定してくことで向かう方向を見失うことなく、小さな達成感を得ることができるのでモチベーションも維持しやすいかと思います。

 

一人で練習をしていくのはとても大変なことですが、目標を管理して練習していくことでより速くステップアップできますし、効率よくたくさんの曲を吹けるようになるので、ぜひお試しください!

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